
「木造の家が、とにかく寒い…!」
「木造の家における断熱リフォームの種類って自分には何が合うんだろう?」
「木造の家で断熱リフォームしても、実際はどのくらい暖かくなるんだろう?」
この記事を読み始めたあなたは、木造の家における断熱リフォームを検討し始めたものの、わからない事だらけ…という状況ではありませんか?
断熱施工が施されていない家にお住みのあなたは、冬場の寒さに耐えているはずです。
断熱リフォームをする事で、表面温度が上昇し、住む人の感じる体感温度は目を見張るほど変化します。
また断熱リフォームを施した家は、1日を通して同じ温度を保てるようになります。
結果として光熱費も下げる事が可能ですし、長い目で見ると家計にも非常に多くのメリットがあるのです。
そこで本日は、北海道という日本一寒い地域に根付いて20年、100件以上の木造住宅における断熱リフォームを手掛けてきた筆者が、以下の内容についてわかりやすく解説していきます。
・木造住宅の断熱リフォームで期待できる4つの効果
・木造戸建て住宅で取り入れられるおすすめの断熱リフォーム
・木造戸建て住宅の断熱リフォーム費用相場
・木造の家だからこその断熱リフォームのポイント
・木造戸建て住宅断熱リフォームを行うリフォーム会社の選び方や流れ
この記事を参考に木造住宅における断熱リフォームの重要なポイントを理解し、快適な断熱リフォームを実現してくださいね!
1.木造住宅の断熱リフォームで期待できる4つの効果
木造住宅を断熱リフォームした時に、家が暖かくなるだけではなく実感できるようになる効果が4つあります。
どんな効果なのか、ご紹介していきます。
1-1.冷暖房の効果がアップ!
断熱リフォームをして部屋の空気が冷えにくくなると、暖房が早く、長く、効くようになります。
暖かいのは暖房の周りだけで、暖房から離れたキッチンに立つのがつらい!なんて事も木造住宅ではよくあること。
でも断熱リフォームをして家の断熱性能を上げると、壁が外気の寒さを室内に伝えにくくしてくれます。そうすると、早く部屋全体を暖める事が出来るようになるんです。
リフォームする前と後で、部屋が暖まるまでの時間が半分になったという人も!
更に、暖まった空気を外に逃がさなくなるので、部屋のどこにいても暖かく過ごせるようになります。
部屋の体感温度は、(室温+壁面温度)÷2 と言われています。外気に影響されず壁面温度が上がれば体感の温度も上がるようになるので、設定温度と体感温度のズレも少なくなるという事に。
暖房器具の傍から離れられない生活から卒業できますね!
1-2.光熱費節約!
冷暖房が早く、長く効くようになるので、光熱費の節約に!
冬の暖房費に嫌気が差しているあなたは、断熱リフォームをする事で解決できるかもしれません。
前述のとおり、家の断熱性能が高まると冷暖房が良く効くようになります。
木造の寒い家だと、暖房をずっと強くしてないと暖かくないとか、寝ているときも夜中ずっと暖房を付けていないと、朝起きる時に寒くて布団から出られない!なんて事もよく聞く話です。
断熱リフォームによって家自体の保温性が上がると、少ない暖房稼働ですむようになります。
暖房器具の稼働時間が減る=暖房費も減る なので、当然毎月の光熱費は下がります。
月に1万円以上の節約になったなんて声も。
寝ている間に暖房を切っても朝の冷えが辛くないとしたら、お財布にも身体にも優しいですね。
1-3.冷え症、アレルギー疾病の改善!
断熱リフォームをする事で壁面温度が下がらなくなると、結露の発生も防ぎカビなどが原因のアレルギー疾病の改善にも繋がります。
外が寒くなると気になる結露。窓に付く水滴を毎日拭いているという方も少なくないと思います。
結露が発生すると、水滴を拭く手間も嫌ですが、気が付いたら窓枠や壁がカビていたなんて、嫌ですよね
カビはアレルギー疾病の元にもなります。
断熱リフォームで結露が発生しにくい窓に変えたり、壁に断熱材を入れる事で壁面温度が安定すれば結露によるカビの発生も防ぎ、アレルギー疾病の改善にも繋がります。
断熱材をいれて床が暖かくなると、女性に多い手足の冷え症改善にも繋がります。
暖かいお家で、家族をカビからも冷えからも守る事ができます。
1-4.室内温度を保ち、身体に優しく!
家全体で暖かい室温を保つ事で、病気の心配を少なく!
暖房器具のある部屋は暖かくても、トイレや脱衣所は寒い…
お風呂上りや夜にトイレに行ったときなどは余計に寒く感じてしまうもの。
特に高齢者は、急な気温差で起こる「ヒートショック」によって、脳梗塞や心筋梗塞も心配になりますよね。
家全体を断熱リフォームすると、部屋を移動した時や、暖房の部屋から離れても家全体で暖かさを保ってくれるので、高齢者から小さなお子さんまで、健康的に過ごすことができます。
1日を通して家全体を暖かく保ち、家族みんなの健康を守りたいですね!
2.木造戸建て住宅で取り入れられるおすすめの断熱リフォームとは
木造住宅に取り入れられるおすすめの断熱リフォームってどんなものでしょうか?
結論から言うと、木造住宅でおすすめする断熱リフォームとは天井、壁、床、窓のどこか1か所だけではなく、家全体を断熱材ですっぽり包む事です。
なぜならどこか1ヶ所を断熱したとしても、外の冷気は断熱されていない箇所から家の中へ侵入してしまうからなんです。
でも、「今回はあまりお金を掛けたくない…」なんて時も、実際にはよくあります。
そういう時には「必要な場所ごとの断熱リフォーム」を考えていきましょう。
家の寒さの原因によって、壁、天井、床、窓のどこを断熱リフォームすれば1章で紹介した効果が得られるような暖かいお家になるのか、解説していきます。
2-1.壁の断熱
家・部屋全体が寒いなら“壁”の断熱がおすすめ
あなたがもし、家とか部屋全体の寒さをなんとかしたいと考えているなら、壁の断熱リフォームをお勧めします。
家を囲っている壁に断熱するチカラがないと、外の気温をそのまま家の中へ伝えてしまったり、せっかく家の中の暖まった空気をどんどん外に逃がしてしまったり、家や部屋全体が暖かくない原因になります。
壁断熱のポイント
では、壁に断熱のチカラを持たせるためはどうしたらいいでしょう。
大まかに分けると「外張り断熱」と「内断熱」の2パターンのどちらかを考えます。
どちらも壁に断熱材を入れる事で断熱のチカラを持たせますが、違いは断熱材を入れる場所です。
「外張り断熱」
外壁と柱の間に断熱材を入れる方法で、柱も含めた建物全体を覆うような工法です。
「内断熱」
柱と柱の間に断熱材を入れる工法です。
2パターンのどちらかと言いましたが、「外張り断熱」と「内断熱」の両方に断熱材を入れて、もっと効果を上げる「ダブル断熱」という方法もあります。
つらい寒さが床や窓などの1か所だけではなく、家全体の寒さを何とかしたいという時は、壁の断熱をする事で家全体を暖かく出来るでしょう。
2-2.床の断熱
床が冷たいなら“床”の断熱がおすすめ
冬の床…靴下を履いていても足が氷のように冷たくなる。スリッパが手放せない!
そんな床の冷たさにお悩みのあなたには、床断熱がお勧めです。
床は家の中でも直接触れる事が一番多い場所。それだけに、床に断熱のチカラがないと冷えはダイレクトに足元に伝わりますよね。
そんな床に断熱のチカラを持たせるためには、断熱材を床下に入れます。
基本的には床下へ潜って断熱材を入れますが、家の構造によっては床板を剥がして断熱材を入れる場合もあります。
床下に断熱材が敷詰められると、床下の地表から冷気が伝わって床を冷やすの防ぎ、暖かい室温を守る事ができるようになります。
同時に床暖房を取り入れると、冷えを防ぐだけでなく、積極的に床を暖かくする事もできますね。
床の断熱リフォームをする事で、家中裸足で歩ける日が来るかもしれませんね!
2-3.天井の断熱
夏の2階が暑い・冬は暖気が逃げて行くなら“天井”の断熱がおすすめ
夏に2階がすごく暑くなってしまったり、冬は天井からの冷気が気になる時は天井の断熱リフォームがおすすめです。
なぜなら、天井が断熱されていないと夏は直射日光にさらされた屋根から暖められた空気が部屋を暑くしていまい、冬はせっかく温まった室内の空気が天井から逃げてしまいます。
天井の断熱をするには、家の造りによって2つの方法があります。
1つは天井裏に入って断熱材を入れる方法で、もう1つは天井を剥がして断熱材を入れる方法です。
どちらも、天井に断熱材を入れる事に変わりはありませんが、天井裏に人が入る事が出来るかによって、どちらの方法がいいかも変わってきます。
夏の冷房と冬の暖房のどちらも効率よく使うには天井の断熱リフォームも大事になってきますね。
2-4.窓の断熱
窓の近くが寒い・結露が酷いなら“窓”の断熱がおすすめ
窓に近づくと寒かったり、窓の結露に悩んでいるあなたは窓の断熱リフォームをお勧めします。
実は、家の中で1番熱の出入りが多いのが窓。
冬で約50%もの室内の熱が外へ出てしまい、夏は約70%もの熱が外から入り込んでしまいます。
※データ引用:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会
そこで、1枚ガラスから複層ガラスなどの断熱性能が高い窓へ変えると、外気を窓から伝えにくく できるようになります。
室内の体感温度は、(室温+壁面温度)÷2と言われているので、室内側の窓ガラス自体が外気に触れずに冷やされない事で、暖まった室内の温度をしっかりと保てるようになり、同時に結露の発生も防げるようになります。
窓から入る冷気を防ぎ、室内の温度を保ち、結露を防ぐためには窓を複層ガラスに変える事が有効ですね!
3.木造戸建て住宅の断熱リフォーム費用相場
断熱する場所別の費用相場や工期の目安を以下にまとめてみました。
3-1.サービス別費用相場
実際にかかる費用や工期はそれぞれ違いますが、参考にしてみてくださいね!
3-2.費用を軽減できる補助金制度
高額になりがちなリフォームも、補助金制度を上手に使って負担を軽減する事ができます。
今注目の省エネに繋がるという事で、国が主体の断熱リフォーム補助金制度はいくつかあります。
以下にまとめてみました。
各制度で対象工事や基準があるので、しっかり確認して賢く利用しましょう。
4.木造の家だからこその断熱リフォームのポイント・注意点
家を断熱するために重要な断熱材。
色んな断熱材がありますが、選ぶポイントはコスト・断熱箇所への適正・使いやすさです。
4-1.断熱材選び
では、どんな断熱材があるのかを見ていきましょう。
大まかにいうと繊維系と発砲プラスチック系に分ける事ができます。
この中で、コスト、断熱箇所への適正、使いやすさのポイントから、筆者がおすすめする断熱材を2つご紹介します。
グラスウール
【おすすめ箇所:壁 天井】
安価で、どの場所にも使える断熱材です。
リサイクルガラスを繊維状にしたものなので、断熱性が高くて燃えにくい材料です。
壁や天井の断熱に使う事が多いです。
ウレタンポリエチレンフォーム
【おすすめ箇所:床】
吹付けて施工するため、隙間なく断熱材を敷詰める事ができます。
グラスウールを床下の断熱材として使う場合は床板を剥がして施工する必要が出てきますが、ウレタン吹付けだとほとんどの場合は床下に潜り込んで施工する事ができるので、住みながらのリフォームも可能です。
剝がれにくく、断熱効果は40年ほど長持ちするので1度施工すると安心が長続きします。
4-2断熱工法の違い
木造住宅の断熱工法は「外張り断熱」と「内断熱」の2つの工法から選ぶ事ができます。
違いを大まかにお伝えすると、建物を断熱材で外から包んで断熱するか、壁の内側に断熱材を詰めて断熱するかの違いです。
それぞれ特徴を見ていきましょう。
・外張り断熱
外張り断熱は建物の柱と外壁の間に断熱材を入れて外側から家をすっぽりと包むように断熱する工法で、高い断熱効果が期待できる断熱方法です。
以下のメリットとデメリットがあります。
【メリット】
・柱などの構造ごと断熱できるので、断熱効果が高い
・結露が発生しにくい
【デメリット】
・外壁が厚くなる
・地震などで外壁が崩れやすい
・換気システムの計画が必要
・内断熱に比べて費用が高い
費用は高くなりがちですが、高い断熱効果を期待できるため最近人気の断熱リフォーム工法になります。
技術の必要な施工となるので、十分な知識と実績のある業者を選ぶ必要があります。
・内断熱(充填断熱工法)
内断熱は、充填工法ともいわれ日本ではすごく一般的な工法です。
柱と柱の間に断熱材を詰めて断熱します。
以下のメリット、デメリットがあります。
【メリット】
・コストが抑えられる
・一般的な工法なので、技術が安定している
【デメリット】
・壁内結露が発生しやすい
・外張り断熱より断熱効果が少し劣る
コストが抑えられ、木造住宅の断熱方法としてはもっとも選ばれている工法です。
外張り断熱に比べてどの業者を選んでも技術が安定しているので安心です。
5.木造戸建て断熱リフォームを行うリフォーム会社の選び方
断熱リフォームは施工技術によって成功・失敗が決まる!
どんな断熱リフォームをした方がいいのかがわかってきたら次はリフォーム会社選び。
大切な自宅の住み心地を良くするための断熱リフォームで、失敗なんてしたくないですよね。
リフォーム会社を選ぶためには、以下のポイントを抑えて選びましょう。
◎無料相談ができる
無料相談や現地調査を利用していくつかの業者と実際に話をして、最適な業者を選びましょう。
◎希望のリフォームと同様の施工実績がある
業者によっては取り扱いの断熱材が違ったり、得意な施工が違ったりします。希望のリフォームと同様の施工実績がしっかりとある業者を選びましょう。
◎実績が豊富で口コミなどでも見えている
希望するリフォームの実績が豊富で、口コミなどで実績が見えるかを確認するのもいいでしょう。
◎要望を聞き入れた提案をしてくれるか
どんな風に断熱リフォームしたいのか、ちゃんと要望を聞き入れたうえでプロとしてのアドバイスをしっかりとしてくれる業者を選びましょう。
◎アフターフォローがしっかりしている
工事が終わってから部屋に傷が付いているのを見つけたり、工事したところと違う箇所で不具合がでたりする事もあります。そんな時にしっかりと相談できると安心です。
アフターフォローの範囲を確認しておく事も大切です。
いかがでしょうか。
業者選びに失敗して嫌な思いをしてしまうと、リフォーム後の住み心地にも影響がでてきます。
家も、心も、気持ちよく過ごすために、ポイントを押さえて自分と相性のいい業者はどこか?を意識して、良いリフォーム会社を選んでくださいね!
6.快適な木造断熱リフォームの実現には太田建匠がおススメ!
5章で紹介したポイントを満たしているのは、当ブログを運営する太田建匠です。
創業30年の太田建匠では、断熱リフォームはもちろん、水回りのリフォームから増改築まで幅広い実績と経験があります。
【寒さ対策の施工実績は600件以上!】
寒さ対策の施工実績はこれまでで600件以上と豊富な経験があります。
リフォームは、お家の状態によっても対策は千差万別。
より良いリフォームの実現のために、豊富な経験を生かしたご提案が可能です!
【わかりやすい説明】
太田建匠では、お客様へのご提案や説明などには専門用語を使わず、わかりやすい提案を心がけています。
・専門用語だらけで説明を聞いてもよくわからない
・ちゃんと解っていないまま契約してしまって、後から後悔…
実際にありがちなこんな失敗をお客様に経験させないため、お客様にわかりやすく、納得いくまでご説明いたします。
「誠心誠意、真心こめて住みよい暮らしのお手伝い」をモットーに、お客様がしっかりと納得してからのご契約を徹底しています。
【安心のアフターフォロー】
太田建匠では、自社アフターメンテナンスを実施しています。
・施工後に不具合がないかチェック
・リフォーム後5年、10年、15年にはがきの送付
・ご希望の方には訪問してメンテナンス
工事が終わったら、その後なんの連絡もないなんて事はありません。
施工後の不具合はもちろんの事、新たに気になる箇所ができた場合も実際にお伺いして確認し、しっかりとメンテナンスいたします。
7.木造戸建て断熱リフォームの大きな流れ
相談をしてみよう!
本格的に断熱リフォームをする事を考え始めたら、まずは相談をしてみましょう。
どんな断熱リフォームをした方がいいかは、具体的には今のお家の状態によって違ってくるので、相談をして予算や工期を教えてもらいましょう。
相談から、工事完了までは、下のようになります。
8.まとめ
寒い事を諦めがちな木造住宅でも、断熱リフォームによって、暖かい家をつくる事は可能です。
本記事では、断熱リフォームを検討し始めた時にチェックする以下のポイント5つについて解説しました。
・家のどこを断熱したらいいのか
・断熱材について
・補助金制度
・予算と希望の断熱リフォームの費用相場
・施工を依頼する断熱リフォーム会社の選び方
断熱リフォームを検討したいと思った時、是非本記事を参考にしていただければと思います。
皆様の断熱リフォームが成功しますように!
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